PATENT RESEARCH / 条件と根拠を残す
特許調査の進め方
特許調査では、見つけた件数よりも、どの範囲を調べ、どの記載を比較したかが重要です。目的を決めて検索し、公開番号と請求項・段落・図番号を記録すると、次に確認すべき点を引き継げます。
Patent Taskの日本特許の収録範囲は現在限定的です。本サービスだけで調査の網羅性や特許性を判断せず、公式データベースと原文を確認してください。記録シートは登録不要で、手元で記入できます。
何を調べるかで、読む場所を変える
技術の動向を知りたい
技術キーワード、出願人、分類、公開時期から関連文献を探します。件数の増減はデータの収録条件にも影響されます。
発明との相違を整理したい
自分の構成や動作条件を分け、文献の請求項・明細書・図面の該当箇所と比較します。比較した箇所を具体的に残します。
他者の権利との関係を確認したい
対象国、請求項と法的状態を個別に確認します。キーワードが見つからないことだけで実施自由とは判断できません。
検索から比較までの4ステップ
01
目的・対象国・期間を決める
技術の把握、先行技術との比較などの目的を記録します。出願日と公開日のどちらで絞るか、その理由も残します。
02
言葉を変え、分類と番号で確かめる
部品・用途・課題の言い換えを試し、関連文献に使われるIPCや出願人を手掛かりに条件を追加します。変更理由と結果の取得状況も記録します。
03
請求項・本文・図面を読む
要約だけで結論を出さず、比較した特徴がどの請求項、段落、図にあるか確認します。翻訳を使った場合は重要な条件を原文へ戻して照合します。
04
分かったことと未確認を分ける
事実、相違点、仮説、取得できなかった原文や未確認の範囲を分けます。データ源エラーとゼロ件を同じ結果として扱わないでください。
EXAMPLE / 架空の調査計画
温度監視付き搬送装置を調べるなら
「搬送 × 温度 × 停止」から始め、関連文献に使われる「コンベヤ」などの表現も試します。温度の取得、設定値との比較、停止指令という特徴ごとに、文献の記載と自分の開示を照合します。これは検索手順の説明例で、実在する文献や検索件数を示しません。
- 条件として残すもの
- 検索した日、使用サービス、キーワード、対象国、出願人、IPC、日付条件、取得状況。
- 比較の根拠として残すもの
- 正確な公開番号と種別、文献の版、原文URL、請求項・段落・図番号、共通点と相違点。
原文を確認してから、次の作業へ
J-PlatPatなどで公開番号と原文を再確認し、専門家へ相談するときは検索条件と比較記録を添えます。調査で整理した他者文献と、自分の発明の事実を混ぜずに保管してください。
自分の発明を説明できる状態になったら
構成・動作と先行技術との差異を整理できたら、明細書の草稿を準備したり、技術を説明する附図を作成したりできます。原文の根拠が未確認の段階で、AIに結論を作らせないようにします。