§ JOURNAL · ガイド
特許調査の記録テンプレート:検索条件・根拠・未確認事項を残す
特許調査を後から見直すには、見つかった文献だけでなく、どう検索したか、何を根拠に比較したか、どこが未確認かを残す必要があります。URLの一覧だけでは、対象国や日付の条件が分からなくなります。
特許調査の記録シートをダウンロード(Markdown)。アカウント登録は不要です。テキストエディタや手元の調査ノートへコピーして記入できます。このページが記入済みの内容をアップロードすることはありません。
調査の目的と範囲を書く
技術の把握、出願前の先行技術調査、対象市場での権利確認では、必要な文献や確認項目が異なります。最初に目的、調査日、データベース、対象国、確認する言語を書いてください。
日付を絞る場合は、出願日なのか公開日なのか、何のための条件なのかを記録します。画面に収録範囲や更新情報が表示されていれば残し、分からない場合は推測で埋めず「未確認」とします。
検索するたびに条件を一組残す
実際に入力した検索式、検索対象の項目、国・出願人・分類・日付の条件、並び順を記録します。「部分的な結果」やエラーが表示された場合は、件数と一緒に残してください。件数を取得できなかったことと、ゼロ件だったことは区別します。
架空の温度監視装置を調べるなら、最初は対象物と「温度」を組み合わせ、次に文献で確認した別表現や分類を試す、といった進め方が考えられます。これは記録方法の説明用であり、実際の検索結果ではありません。変更前後の条件と、その変更理由を別の行や節に残しましょう。
文献のどこを読んだかを記録する
完全な公開・公告番号、種別コード、名称、出願人、公開日、出典URL、文献の版を確認します。そのうえで、比較した請求項・段落・図番号と、共通点・相違点を書きます。
翻訳を利用した場合は、どの翻訳を使い、どの箇所を原文で確認したかも残します。ファミリー文献でも請求項や法的状態が同じとは限りません。必要な国の文献は個別に確認してください。
調べられなかった範囲も引き継ぐ
未確認の言語、期間、データベース、取得できなかった原文、番号が不確かな文献を列挙します。検索結果がなかった場合も、その条件と試した別表現を残します。
最後に「確認できた事実」「仮説」「専門家に確認したいこと」を分けてください。記録シートを埋めたこと自体が、調査の網羅性や特許性を証明するわけではありません。
調査を始める
Patent Taskの検索画面では、初期範囲の日本から対象国を切り替えられます。検索の操作ガイドと合わせて記録を残してください。日本の公式サービスを使う場合はJ-PlatPatの基本手順、中国を調べる場合は中国特許の検索準備も参考になります。
他のデータベースでも使えますか?
使えます。特定の検索演算子を前提とした様式ではありません。利用したサービス名と、実際に入力した条件をそのまま記録してください。
特許庁に提出する正式な様式ですか?
いいえ。調査を整理するための資料です。出願書類や、個別の権利関係についての判断を置き換えるものではありません。