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特許庁(JPO)とJ-PlatPat:日本の特許を検索する基本手順
先行技術を調べるときは、発明の名前を一回検索して終えるのではなく、対象、課題、解決手段に分けて検索条件を広げていきます。J-PlatPatでは、特許・実用新案の番号照会や、キーワード・分類を用いた検索ができます。
この記事はINPITの操作マニュアルを参照した基本手順です。以下の検索語は架空の「保冷容器の温度監視」を題材にした例であり、実際に検索を実行して得た結果や件数ではありません。画面の名称や配置が変わった場合は、最新の公式マニュアルを確認してください。
特許庁(JPO)のサイトとJ-PlatPatの違い
特許庁の公式サイトは、制度、出願手続、審査基準、料金などを確認する入口です。2026年9月23日に確認した公式トップページでも、特許・実用新案などを検索する入口としてJ-PlatPatが案内されています。
J-PlatPatはINPITが提供する特許情報プラットフォームです。公報や文献番号を調べたい場合はJ-PlatPat、出願の手続や基準を知りたい場合は特許庁の該当案内、と目的を分けると必要な情報へ進みやすくなります。検索画面で文献を見つけることは、出願手続きを行うことではありません。
このページはPatent Taskによる独立した操作解説です。特許庁やINPITの公式ページではなく、両機関との提携を示すものでもありません。
機関の役割から確認したい場合は、特許庁(JPO)とは何かで、担当する権利やINPITとの違いを説明しています。
1. 調査したいことを記録する
最初に、技術の把握、出願前の先行技術調査、他者の権利確認のどれが目的かを記録します。調査目的によって、日付条件や確認する文献、必要な精度が変わります。
先行技術を調べる段階で「現在有効な権利だけ」に絞ると、古い技術文献を見落とすことがあります。権利の存続状況と、技術内容がいつ公開されたかは分けて確認してください。
2. 検索語を分解する
この例なら、次の候補を用意できます。
- 対象:保冷容器、冷蔵庫、輸送容器。
- 測定対象:温度、温度異常、温度上昇。
- 手段:継続時間、遅延、タイマ。
- 出力:警報、通知、アラーム。
まず対象と測定対象など、少ない条件で探し、関係のある文献で使われている表現を追加します。最初から全語を必須にすると、同じ技術を別の言葉で書いた文献を落とす可能性があります。
3. キーワード検索の対象を選ぶ
J-PlatPatの「特許・実用新案」から「特許・実用新案検索」を開きます。公式マニュアル第5章では「選択入力」タブで、テキスト検索対象、文献種別、検索項目、キーワード、日付条件などを指定する手順が説明されています。
日本語の国内公報を探す最初の例では、「和文」「国内文献」を選び、検索項目を「全文」として対象語を試せます。次に必要に応じて、要約や請求の範囲など検索項目を変えて比較します。複数条件を使う際は、画面の条件の組み合わせ方を確認し、意図したAND・ORになっているかを見直してください。
文献番号が分かっている場合は、キーワードを工夫するより「特許・実用新案番号照会/OPD」を使い、番号の種類と番号を指定して照会する方が直接的です。
4. 関連文献から分類を調べる
近い技術の文献が見つかったら、名称や要約だけでなく、その文献に付いている分類も見ます。J-PlatPatではFI、Fターム、IPCを検索に利用できます。公式マニュアルには、検索結果のFIのリンクから分類の意味を確認する方法も示されています。
分類の意味を確認してから、キーワードと組み合わせて検索を広げます。分類記号は推測で入力せず、実際の文献や分類表示で確認したものを使ってください。一つの分類だけで必要な文献を網羅できるとは限りません。
5. 公報の中身を比較する
候補文献を開き、公開日、出願人、請求の範囲、発明の詳細な説明、図面を確認します。「温度監視」という名称が似ているだけで、同じ仕組みとは判断できません。この例なら、温度超過を検出するだけなのか、継続時間を判定するのか、通知の条件は何かを読み分けます。
調査日と検索条件に加え、文献番号、確認した段落や図番号、共通する構成、異なる構成、未確認事項を記録します。日付の種類も残し、出願日と公開日を混同しないようにします。
6. 調査範囲と不足を残す
検索結果がなかった場合も、「この条件では候補を見つけられなかった」と記録します。日本語の国内公報だけでなく、海外文献や論文、製品資料などに関連情報がある場合もあります。未公開の出願やデータの更新時期といった限界もあるため、「見つからない=新しい発明」とは言えません。
特許性の判断と、製品を実施して他者の権利を侵害しないかという判断は異なります。重要な出願や事業判断には、目的に応じた専門家の調査を検討してください。
本サイトの検索も併用する場合
特許検索の機能と収録範囲を確認してから検索画面を利用してください。本サイトの収録範囲は接続データソースに依存し、J-PlatPatと同じ結果や網羅性を保証しません。候補文献の原文や経過情報は必要に応じて公式サービスでも確認します。本サイトの検索操作ガイドで条件の指定方法を案内しています。
参考資料
- 特許庁(JPO)公式サイト:制度・手続情報とJ-PlatPatへの公式案内。
- INPIT:パンフレット・マニュアル・講習会テキスト等の提供
- J-PlatPat操作マニュアル 第5章「特許・実用新案の操作」PDF:番号照会、キーワード検索、分類、検索条件の保存について。
公式入口確認日:2026年9月23日。INPITマニュアルの操作内容は2026年9月22日に確認しています。この記事は基本操作と調査の整理方法を説明するもので、特定の発明について調査完了や権利の安全性を示すものではありません。