§ JOURNAL · ガイド
中国特許を日本語で調べるには?検索語の準備から公報の確認まで
日本で発明を検討している場合も、中国で公開された関連技術が見つかることがあります。中国特許を調べる第一歩は、日本語の説明をそのまま一度検索することではなく、技術を表す用語、対象国、確認する文献の版を整理することです。日本語の画面で操作しても、検索対象の文献がすべて日本語になるわけではありません。
Patent Taskで中国を対象に検索する。通常の初期範囲は日本ですが、この入口では中国を選択した状態で開きます。本サービスの検索対象は接続データソースに依存し、中国特許の網羅性や最新の権利状態を保証するものではありません。
日本語の技術説明を検索語に分ける
例として、架空の「容器の温度超過が一定時間続いたら通知する装置」を考えます。以下は学習用の検索準備であり、実際の検索件数や、この装置の特許性を示すものではありません。
- 対象: 容器、保冷容器。中国語の候補として「容器」「保温箱」などを検討する。
- 測るもの: 温度、温度上昇。候補は「温度」「温升」。
- 判定: 継続時間、遅延。候補は「持续时间」「延时」。
- 出力: 通知、警報。候補は「通知」「报警」。
これらは翻訳の候補です。技術分野によって適切な表現が変わるため、最初に見つかった原文で実際の用語を確認します。たとえば「保温箱」という語だけでは、日本語で想定した用途や温度条件まで一致するとは限りません。
まず対象と測定内容から探し、関連する文献の名称や要約を読んで、判定条件の語を追加します。最初からすべてを必須条件にすると、表現の異なる文献を落とすことがあります。検索演算子の書式もサービスごとに異なるため、この一覧を共通の検索式として貼り付けないでください。
Patent Taskで中国へ範囲を切り替える
- 中国を選択した検索画面を開き、「検索範囲」が「中国」になっていることを確認する。
- 技術キーワードを入力し、関連する文献を探す。番号が分かる場合は公開番号などの情報を使う。
- 関連する文献の出願人やIPCを確認し、必要な絞り込みを追加する。
- 文献の名称、完全な番号、公開日、取得できる要約を確認し、原文へ戻る手掛かりを記録する。
中国を調べる操作は、中国への出願書類を作成する操作とは別です。ここでは文献を探す対象国だけを選択しています。画面の詳細な操作は特許検索ガイド、サービスの範囲は検索機能の説明を参照してください。
候補文献を読むときの三つの照合
名前が似ているだけで同じ技術と判断しない
例の装置なら、温度を測るだけなのか、超過時間を計測するのか、通知条件は何かを分けて読みます。要約だけで結論を出さず、請求項、実施形態、図面の該当箇所を確認します。
出願番号と公開・公告番号を区別する
番号は種別コードなどを含む形で記録し、どの公報を読んだのか分かるようにします。出願時の内容、公開された内容、登録時の内容を混同しないことが重要です。日本や他国の同じファミリーの文献が見つかっても、請求項や法的状態まで同じとは限りません。
日本語の理解を原文と突き合わせる
機械翻訳は概要をつかむ補助になりますが、否定、数値条件、部品間の関係が変わっていないかを確認します。判断に関わる箇所は、原文の段落・請求項・図番号と一緒に保存してください。
CNIPAの公式情報で確認する
中国国家知識産権局(CNIPA)の公式サイトでは、特許検索、公報、審査情報照会が別の入口として案内されています。目的に応じて使い分け、ログインや認証などの利用条件は各サービスで確認してください。
Patent TaskはCNIPAの公式サービスではありません。公式入口へのリンクは2026年9月23日に確認しましたが、登録後の操作を含む全機能の利用可否を保証するものではありません。
コピーして使える調査メモ
次の項目を手元の文書に残すと、後から条件と根拠を照合できます。
調査の目的: 技術の把握/出願前の検討/権利の確認など
調査日・サービス: 確認した日付と利用先
検索条件: 対象国、用語、分類、日付、出願人
文献: 完全な文献番号、名称、公開日、URL
比較した箇所: 請求項、段落、図番号と共通点・相違点
未確認事項: 原文の解釈、別の公報、権利状態、調査できていない範囲
よくある質問
日本語の検索結果だけで調査を終えてよいですか?
日本語で見つかる文献に偏りがある可能性があります。中国語の同義語、分類、出願人名でも条件を見直し、原文を確認してください。日本国内の文献も並行して調べる場合は、J-PlatPatの基本手順を参考にできます。
古い文献や権利が消滅した文献は不要ですか?
目的によります。技術がいつ公開されたかを調べる場合、現在の権利の有効性だけで文献を除外することはできません。特許性の検討と、製品を実施して他者の権利を侵害しないかという検討は分けて進めます。
一件も見つからなければ新しい発明ですか?
検索語、収録範囲、公開時期などによって見つからないことがあります。「その条件では候補を見つけられなかった」と記録し、条件を変えて再確認します。個別の出願や事業上の判断には、目的に応じた専門家の調査が必要です。
中国特許の候補を探すところから始め、比較した原文と未確認事項を調査メモに残しましょう。
会社名と日本語訳を詳しく確認する
出願人名の揺れで見つからない場合は、同じ運営のCNIPA.AIにある中国特許の企業名・出願人検索ガイドを参照できます。訳文の条件や部品関係が気になる場合は中国語原文と日本語訳の照合方法へ進んでください。どちらも中国文献の調査向けで、日本向けの出願書類を作成する操作とは別です。